2006年6月23日、東京駅で購入。2006年6月15日にデビューし、期間限定で販売された夏らしくさっぱりとした駅弁です。
「梅雨」の語源は梅の実の熟す頃に降る雨だからとか。。。昔は6月も後半になるとどの家でも梅を漬ける光景が見られたものです。思い出せば実家でもそうでした。大きな瓶にゴロンゴロンと入れた青梅に焼酎とザラメを注いで梅酒を作ろうとしたり、梅干しを作るために梅を塩漬けにして、それから紫蘇漬けにして天日に干したり。。。根気のいる仕事でしたが、まさに梅雨の風物詩でした。。。
私の場合、軒先に干してあった赤いいい色をしたのをつまみ食いすると、震えが来るほど酸っぱくてしょっぱかった子どもの頃を思い出してしまいます。よく漬かった梅干しを白いご飯の上に一粒載せて身をほぐし、そのまま食べてもおいしいですが、時には熱いお茶をかけて食べる。夏の暑いときでもきゅっと体が引き締まって、びしょびしょの汗がスーッとひいたものでした。
しかし、時は流れました。我が家も含めて夫婦共働きの核家族ではなかなかできない時代になってしまいました。だから、ノスタルジックな家庭の味を求め、せめて駅弁だけでも「梅ごはん」を味わってみたいと思ったのです。
梅じそをたっぷりまぶしたごはんは酸っぱさ抑え気味で上品。梅入り薩摩揚げ、紀州産甘露梅。煮物は冬瓜、茄子、里芋など、これまた薄味で味わいが豊かです。鱒の西京焼き、紅葉麩、鶏肉、玉子焼きなどもしっかりと脇役を演じています。下の画像をクリックしてみてください。中身を見ることができますよ。
祖母と一緒に手を真っ赤に染めながら梅を漬けた少年時代のあの日、ゆったりと時が流れていたあの遠い夏の頃にできれば戻ってみたいなあ、などと思ってしまいました。そんなわけで、私にとってはどこか懐かしさの漂う駅弁です。
ところで、梅に含まれているクエン酸は、夏バテ、疲労回復に効果的だということです。この駅弁を食べて暑い夏をさっぱりとおいしく乗り切りたいですね。
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