山陰シブイ駅弁の旅
〜その4〜
2006年10月8日、松江から「スーパーまつかぜ4号」に乗り、鳥取駅で下車しました。ここで「かに幕の内」を購入し、廃線のウワサが流れる若桜鉄道の列車内で賞味しました。しばらく若桜鉄道の旅をお楽しみ下さい。
鳥取発9時41分。さほど客も乗せず、そろっと出発しました。高架区間を走り、やがて分岐します。待機していた智頭急行の車両とすれ違いました。
列車はまもなく日本の農村といった風景の中を走ります。のどかでゆったりとした時間が流れているようです。
いきなり郡家駅に長時間停車です。ここまでは因美線。ここで「スーパーいなば」を先行させ、さらに「スーパーはくと」と列車交換してから若桜鉄道に入ります。よく考えたら、待避する必要もないのだけれども。。。
実際、これらの特急から若桜鉄道に乗り換えた人はゼロでした。
山あいの田園地帯を川沿いにトコトコ走っていきます。鉄橋を渡りました。
漢字こそ違いますが、この駅弁の調製元を思わせる駅名です。かに寿しはもちろんのこと、鯖、鶏肉、鱈、蛸、玉子焼き、野菜の煮物、玉子焼きなど、おかずは豊富です。1500円。
案外、視界が広く、緑が多いので、心もリラックスでき、安らぎさえ覚えます。
どこまでも続くまっすぐな線路。沿線には柿の木が多く見られ、秋の訪れを感じさせます。
廃止が近づいてくると、必ず見られる「乗車促進スローガン」。
まもなく終点の若桜駅に到着します。車掌がきっぷを回収しにきました。乗客は10人程度か。
そして終点若桜駅に到着。なんと30年以上前の「ディスカバージャパン」の駅スタンプ台が残っていました。
国鉄若桜線以来何も変わらない駅舎。駅事務室にはタブレットがありました。まさに昭和の時代にタイムスリップしたかのようです。
だからこそ、古き良き日本の雰囲気を満喫しつつ、沿線の車窓風景を楽しみながら食べる駅弁は最高です。
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