↑大原駅隣接の車庫に設けられた、智頭線10周年大感謝祭の出入口ゲート。まさに、人だらけ。


↑大原駅1番線にて、『スーパーはくと』車両展示会。しかし…普段は普通列車しか止まらないホームに留置されたため、思いきりはみ出してしまい、かなり見苦しい。なんで、カメラを抱えた“重装備”の人達は、こちらには目を向けず、本線の2,3番線に停車する定期の『スーパーはくと』『スーパーいなば』をひたすら撮っていた。


↑大原駅2番線にて、10周年記念特別試乗会用『スーパーはくと』3両編成。ちなみに、大原〜佐用間往復の第1便。こちらの方が車両展示会。もちろん、カメラ持つ人多数。マニアから地元の一般人まで。


↑特別試乗会第2便の大原〜恋山形間の乗車券、『スーパーはくと』3号車3番D席。これは貴重だでぇ〜フッフッフッ(-.-)何せ、特別試乗会に参加できた人の大半は、両便とも地元の一般人。マニアで乗れた人は少ないかと。よって、“市場”に出てくる可能性は皆無で、もし出ようもんなら2000円くらいするかも。自分より遙かに遅い番号の無料乗車票(←D型硬券仕様の“タダ券”。チラシについていた引換券でもらえた。)が数百円してたし。


↑恋山形停車中の3号車先頭から大原方面を望む。パノラマ仕様からして、一番新しい増備車で組んだ編成か?この後、大原到着後折返し、“快速”『スーパーはくと』となり、智頭までノンストップ15分!


↑市町村の名産品屋台で応募したが、幸運にも当選してしまった名産品。


もうあれからそんなに経つんかぁ…殆ど完成していたのに国鉄再建の名の下に見捨てられた智頭線が、当時まだ珍しかった官民共同経営の“第三セクター”で再出発し、念願の開業を果たした1994年12月3日。

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智頭急行開業10周年を記念したイベントが大原の車庫であり、ミニ駅弁大会での収穫も兼ねて訪問。このイベント自体の情報は、10月中旬にあった鳥取駅での鉄道の日イベントに出展していた智頭急行のブースで既に知っていたが、果たして成功するのか不安だった。しかし、そのときの案内チラシの右隅にちょこんと印刷された“無料乗車券引換券”が絶大な効果をもたらすとは、そのとき知る由もなかった。

11月28日、7時台の普通列車3両に乗り智頭へ。智頭で上郡行普通列車へ約40分の待合せだったが、このとき一度席を離れて智頭駅をウォッチングをしていた余裕が悲劇を呼ぶ。なんと、次々の地元の人や家族連れが続々と来るではないか、あのチラシのタダ券片手に。駅員さんに案内されながら、JRと智頭急行双方のホームから列車に向かっていく。…ん!?この時間の待機車両は来た時のしか…あ〜っ(;℃°)そう、智頭についた車両が列車番号変えてそのまま上郡行に。しかも前1両のみ…。普段ならもちろんガラガラだが、この日はギュウギュウ詰め。自分はなんとか乗れたが、荷物は乗降口近くの棚で、本体は通路の真中辺りで掴む物無く爪先立ち…。結局、20人くらい積み残し定時に発車。会社側の嬉しい悲鳴と乗客側の苦しい悲鳴(特に小さい子供)が交錯。JRからオールロングシートのキハ37を借りるとか、なんとかやりくりして運用に余裕あるHOT3500系を増結するとか、混雑対策をして欲しかった。

山間の各停車駅からも次々と乗る客を拾い(降りる客はゼロ)、少し遅れて大原に到着。ドアが開くと同時に…その時の様子は、正に“地獄絵図”!反対側に来た智頭行2両からも人が溢れ、泣き叫ぶ子供の声も飛び…これでも事故が無かったのはせめてもの幸い。で、何故9時開始のこのイベントに朝早くから人が殺到したのか?答えは簡単、キーワードは“先着”“無料”。無料温泉巡りクーポン(スタンプラリー形式),『スーパーはくと』無料特別試乗会参加券,かに汁無料提供,紅白もち無料配布など。どれも先着200人程だったが、特に前者2つの人気は尋常でなく、15分程でアウト…(T_T)会場全体を長蛇の列が埋める中、オープニングセレモニー開始。

10時、オープニングセレモニーが華やかに始まる。沿線各市町村の首長や智頭急行関係者の祝辞の後、日本酒が振る舞われる。その後は、懐かしのロビット(今から15年前に開かれた、世界おもちゃ博覧会のマスコット。一部のキハ47には、こいつの顔が描かれている。)のエアトランポリンをバックに、伝統芸能の御披露目。いろんな意味で混雑する中、駅弁販売コーナーを覗くと…鳥取「黒めし」「しいたけ弁当」他売り出し中のものから、吉野口「柿の葉寿し」他定番かつ有名どこまで、ざっと20種はあっただろうか?マイナーな駅弁がなかったため私は諦めたが、山間では滅多に御目にかからない品々に購入客が殺到!1時間程で完売。

一通りウォッチングを終えて、名産品コーナーへ。そこから、炊き込みおこわと焼鳥(モモ)2本とほうれん草うどんを調達し、朝飯&昼飯。どれも絶品!おこわはほんのり香る醤油味が茸類や根菜類の味を引き出しており、焼鳥は焼きたてアツアツでいい塩加減、ほうれん草うどんはしっかりコシがあり、食い応えあり。土産に笹茶を購入。

落ち着いたこったしさぁメールでも打たぁかなぁ…と思ってふとフリーマーケットの方を見ると、野菜を売っていたばあちゃん達の手元に弁当が。しかも記念の掛紙が!これについて聞いてみると、関係者に配られた昼飯で売物ではないとのこと。そこで全体と中身の画像を撮影する許可を得て、ついでに記念駅弁掛紙もいただくことに成功。貴重な収穫になった。

 智頭急行10周年記念駅弁を見る

時は過ぎ12時台、最後の大イベント『スーパーはくと』特別試乗会が始まる。1回目は、1時間かけて大原と佐用を往復。そして幸運にも整理券をゲットした2回目、1時間かけて大原と恋山形を往復。何故恋山形なんて小さい駅で折り返すのか?答えは簡単。智頭駅で折り返せなかったから。よって、交換設備のある恋山形になった模様。停車時間中ホームに降りれなかったのは、ちと残念(v_v)恋山形に特急が止まることは、行き違い以外ではあり得ないことだから。

試乗会終了後、さぁ帰らぁかと思っていたところに、夢のようなアナウンスが。
「本日は特別試乗会への御参加、誠にありがとうございました。なお、この列車は折り返し智頭行の臨時特急となります。途中の駅には停車いたしません。料金券,乗車券無しで御利用できますので…。」

回送運用を利用した、最初で最後の“快速”『スーパーはくと』!記念に列車番号を書いてもらおうとしたが…。結局できずに鳥取へ。

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[後日談]

智頭線の10周年記念イベントで、昼飯を沿線市町村の名産品屋台でとったが、そのとき名産品が当たるラリーをしていたので、せっかくなので応募。そしたら…今日(12月18日)、届きました。つまり当選。年賀はがきの小型切手シートも当たったことない、この私がです。




智頭線10年イベント訪問      あくありすらんどに戻る