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プロローグ
あらあら、白兎さん今回はどちらへお出かけですか?
…ドクロベェ様のナレーションなんか入れちゃったりしてf(^o^;)

思えば、今年はリバイバル列車ばかり乗りに行っていた。『白兎』『但馬』『能登路』『あさひ』『(懐かしの)だいせん』、さらに『だいせん』のラストランにも鳥取〜香住間だけど上り下り共に乗車したっけ…。一方18きっぷ旅は春夏と2回行ったが、春は九州から四国の駅弁行脚&年に1度の東京買物旅行。夏は『能登路』と『あさひ』への移動手段。あまりぶらりではなかった。春は、鹿児島の出水までの行って来いをするのに危ない乗継ばかりで、しかもまだいつもの夜行列車が走ってなかったため、博多まで夜行バス9500円!…金かけ過ぎ(-.-;)なので、今回こそは純粋な18きっぷ旅するぞと意気込んで11月から行動開始。

まずは駅弁から。ぶらりと言っても旨くてマイナーな駅弁食ってなんぼなんで情報収集。時期柄暖かい地域に訪問地を絞って、過去1回しか巡ってない南九州と、1度も行ったことない南四国に決定。そして、この地域で駅弁あるところをピックアップし通過路線を確定…。と、ここで問題が。寝床とローカル線。九州から四国に渡る寝床は、何度も利用した短距離夜行フェリーにすんなり決まったが、そこまでの行程が…。八代での駅寝は体力奪うし、ビジネスホテルなぞ無い。博多からの夜行バスも考えたが、そうすると枕崎まで行けない。よって、鹿児島のビジネスホテルで夜を明かすことに。そうなると、鳥取から鹿児島まで18きっぷだけで行くのは不可能なので、高速バスで岡山まで行き、そこから行使で決着。また、高知を通るとやはり18きっぷだけでは鳥取に帰れないので、岡山から高速バスで鳥取に帰ることに。

こうして12月の初旬にプランがまとまり、きっぷ取り。プラン作成中に駅に頼んでいたのもあって、『ML九州』『いさぶろう』をゲット!仕事が忙しかったので暫しこの事から離れて、旅行寸前に駅弁予約。この行動はちと甘かった…(-.-;)指宿は年末年始多忙と材料調達不可のため、西都城は定休日のため、予約不成立。やはり年末は難しいのね、駅弁行脚…(T_T)
一方、乗継プランも不安がなかったわけではなく、また18きっぷを1月の京王遠征にとっておきたかったのもあって、某市場から2種類のきっぷを調達し、万全に備える。
時は過ぎ出発日、御用納めが終わったその足でそそくさと家に帰り準備。そして岡山へ。


ぶらり18きっぷの旅・'04冬(1)

出発日の夜、無事岡山に到着。但し、駅前にしては微妙に遠いバス停に降ろされたが。岡山で高速バスを使う人、要注意!
駅に着くも駅弁屋さんはもう閉まっているので、バスの中で胃に納めたツナおむすび&G社のカフェオレのセットを再度仕入れ、我慢させる。そうしているうちに、来年春に止めを刺される『あさかぜ』と、絶好調の『サンライズ瀬戸』『サンライズ出雲』が次々と入線。まるで一緒にいるのを嫌がるかのように『あさかぜ』が出て行くと、岡山駅名物サンライズエクスプレスの合体ショー!現場はみんな釘付け!なんという運命の悪戯なのか。ブルートレインも最初はこうもてはやされたのに…哀れ過ぎる(T_T)その後、赤穂線のダイヤが乱れて少し混乱した後、0時を越えたのを確認して18きっぷに入鋏。定刻に『ムーンライト九州』が発車。旅が始まった。

初日早朝、腹の虫の鳴声で起床。機関車交換で15分停車の下関で、冬のお楽しみ「ふくめし」を調達。そのまま下関駅名物機関車交換ショーを見物。下関発車後、朝飯をとろうとしたが、折尾での駅弁受け渡しがあったので保留にし、小倉で市場から調達したきっぷを手に『(リレー)つばめ』に乗換。優雅に熊本までロングワープ。そして人もまばらな車内で朝飯3食。暫し仮眠をとって熊本到着。
熊本で列車を眺めたりして30分程休憩し、八代に予定より1本前の電車で向かう。そして、八代からこの日のメインイベントの肥薩線踏破へ!八代〜人吉間の“川線”は、球磨川に沿ってグネグネと蛇行する区間。もちろんその景色が売りだが、右側に間違って席取りしてしまい、ほとんど拝めずじまい。今度通るときは、絶対左側に座るぞぉ(`o´)!

人吉での接続待ちの間に駅弁を調達し、いよいよ矢岳越えへ!人吉〜吉松間の“山線”は、大畑のスイッチバック&ループ線,矢岳のSL,真幸のスイッチバック&鐘と名所揃い。悲しいかな『いさぶろう』の席は逆行だったが、満員の人を乗せてゆっくりと進む列車は、初雪というおまけをつけて、心地よい時間を与えてくれた。

吉松到着後、僅かな接続時間で駅弁を調達し、もう一つの山越えへ。吉松〜隼人間も実は“山線”。両端以外は霧島連山の裾を縦断しており、その途中に嘉例川もある。で、この嘉例川の駅弁も予約したが、平日は隼人にて受け渡しとのこと。
隼人到着後、僅かな接続時間で嘉例川駅弁を調達し、鹿児島へ。新幹線ホームで夕飯3食。そして、明日のことを考えて早めに投宿。


ぶらり18きっぷの旅・'04冬(
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2日目早朝、4時起床。夜行列車でもないのに何故こんなに早起きか?答えは簡単。この日のメインイベントである指宿枕崎線踏破のため。鹿児島中央発5時2分指宿行に乗らなければ、指宿で接続する枕崎行は昼まで…。

定刻通りに発車した列車は、ひたすら南に向かう…と言っても外は真っ暗なので、暫し睡眠。なんとか指宿の手前で目を覚まし、急いで乗継すぐ発車。乗客は極少数。少し南へ進んで日本最南端の駅を通過すると、あとはひたすら西へ。左側に見えた開聞岳を過ぎた辺りから序々に明るくなりだし、広大な太平洋が姿を現す。約1時間後枕崎に到着。そのときの乗客自分含めて僅か3人!!これまた僅かな停車時間のうちに、風景を携帯の画像に収める。そして指宿へ向かって折り返し出発!枕崎駅で降りた先程の乗客のうちの1人が、列車に手を振ってくれた。見た目は間違いなく旅人のこの方、今は亡き廃線後跡を辿るのだろうか?それとも地元の人だろうか?その手を振る仕草に何故かキュンとなってせつなくなってきた。別に小さな子でもないのに。この路線や沿線の風景がそうさせているのかもしれない。今度は右側に見える開聞岳から朝日が昇ってきた。神秘的だ…。再度、日本最南端の駅である西大山にさしかかる。運転士さんに停車時間を聞いて途中下車。降り立った証に画像を数枚撮り再乗車。肥薩線にしろ指宿枕崎線にしろ、時間と機会があったら、また訪れてみたい…。

指宿到着後、僅かな接続時間の間に西大山の記念入場券を買い、鹿児島中央行の列車へ。もし指宿の駅弁予約がうまくいっていたら、この接続時間に調達の予定だったため、かなり無茶だったことを身を以て知った。ここの駅弁を食べたかったら、枕崎を諦めるか、駅弁大会に出てくれることを祈るかだな…。
鹿児島中央到着後、1時間程の休憩の後宮崎及び大分方面へ。予定では、西都城での接続待ちで駅弁を調達するつもりだったが、それが叶わず宮崎で昼飯2食。そして、1日2往復になってしまった、延岡〜佐伯間の宗太郎越えへ。延岡発16時47分大分行。これが18きっぷ族にとって、この区間の上り最終なのである。あまりにもヒドイ…(ToT)3月のダイヤ改正前は、亀川〜南宮崎の下りロングラン他もう少しあったのに…。今のダイヤでは、このロングランがぶつ切りになってしまい、四国からは無理…。

大分到着後、駅弁を調達し夕飯4食。荷物整理をし別府大学へ向かい下車、別府観光港へ。翌日ああなろうとは…。


ぶらり18きっぷの旅・'04冬(3)

3日目、前日23時55分に別府観光港を出た夜行フェリーで暫し睡眠。2時25分の八幡浜港到着後もそのまま(-.-)zzZ→ZZzz...しかし、ここからこの日の“悲劇”は始まるわけで…。

しとしと降る雨音に目覚めたのは3時頃?ちと心配になってきたので、5時まで船内でゆっくりさせてもらえるところを、3時半頃に船を降り八幡浜駅へ。本降りになる前に駅にたどり着こうとしての行動だが、これが裏目に出た。雨は少しずつ強くなり、駅に30分近くかけてやっと到着。…悲しいかな、コートびしょ濡れ(T_T)中に入れるまでの約1時間、寒かった…(ToT)フェリー乗場の待合所に“善意の傘”があったら、こんな目には遭わなかったのに…。で、そんな私とは対象的に、5時までしっかり寝たであろう同好の士がタクシーで到着。人数多い方が有利なんだよね、タクシーって。

駅が開くと同時に中に入る。外よりあったかい…。宇和島行が入ってくるまで少しここでじっとして入線を確認した後、市場から調達した四国版18きっぷ「四国再発見きっぷ」に入鋏してもらいスタート。宇和島に向かう…が、その移動中に想像以上に体力を消耗したことを改めて認識。軍資金も底をつきかけていたので、予土線踏破と高知の駅弁行脚を断念し、駅弁を調達して松山まで直行。元特急形の車両だったため、ある意味“神の御慈悲”洗面台から携帯の電源復活!!松山到着後、一寸贅沢に道後温泉の2階に上がり、疲れた体を癒す。

しかし、“悲劇”はこれだけではなかった。「雪のため対向の特急が遅れており…」と頻繁に耳にしたものの、こんなにダイヤが荒れていたとは…。伊予大洲のあたりに3pは積もっていただろう雪を見たときは、流石にびっくりした。まさか瀬戸内で雪なんて…。松山では積もってなかったので、もう落ち着いたかなと思った午後、伊予西条から先がズタズタ(;℃°)しかも、しっかり充電したはずの携帯が電池切れ。切れる前の情報では、瀬戸大橋線は微妙だの、鳥取行高速バス運休だの、んなアホなぁぁ〜\(ToT)/

奇跡的に観音寺発岡山行普通電車は動いており、なんとか四国を脱出して児島で途中下車。再発見きっぷは四国のみの効力なので児島から岡山までのきっぷを買い『マリンライナー』に乗車し、予定より少し早く岡山到着。予約していた駅弁を受け取る。

バス運休で帰れなくなるところだったが、奇跡的に『スーパーいなば』が取れて帰鳥。参った。こんな大晦日って…。




今回の駅弁収穫


下関    「下関名物 元祖ふくめし」
折尾    「折尾名物 かしわめし」
       「はかた地どり五目寿司」
人吉    「サンドイッチ」
       「栗めし」
       「とりめし」
       「えびめし」
吉松    「御弁当」
嘉例川(隼人)「百年の旅物語 かれい川」
鹿児島中央「上幕の内弁当」
宮崎    「日向鶏弁当」
       「郷バーグ弁当」
大分    「卵とり地鶏弁当」
       「しいたけ弁当」
       「たんや太呂助 牛たん弁当」
       「ふるさと弁当 大分づくし」
宇和島   「えきべん」
岡山    「豚トコTON」

                計18食!

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岡山駅。何かあったのか、米原まで辛うじて先行するはずの『あさかぜ』が、約5分遅れ。着いて一息吐いているうちに『サンライズ瀬戸』到着。で、そこで相手を先行させてもいいのに、意地で発車!ちなみに客の流れは…客車より電車。岡山の客を後輩に持って行かれては、廃止止むなしでしょうね…。
そそくさと逃げる『あさかぜ』。もうさわやかな“朝風”ではない、悲しき後姿(T_T)

中年のおじさんのような『あさかぜ』の後姿の後、イケメンヒーローの如く『サンライズ瀬戸』と『サンライズ出雲』の合体ショー!子供に大人にマニアが釘付け。岡山駅名物の1つ。
熊本駅立ち食いうどん屋にて。何方か地元で有名な書家にでも書いてもらったんでしょうか?印象深い一言。
八代駅にて。「鮎屋三代」と「このしろ寿司」、そして仕出し屋風幕の内が、待合所内キオスクにありました。しかし、このキオスクにも隣の生活列車(JRKのコンビニ)にも、「がらっぱ弁当」は無し。心配です。
矢岳越え直前。前日夜から朝にかけて降った少量の雪が、標高を物語る。
見えるかなぁ…。肉眼でははっきり見えた、大畑駅のスイッチバック。眼鏡かけて視力0.7の儂の目で。
鹿児島中央駅。元グリーン車のクハ455‐604と『はやとの風』。前者は二連窓と簡易リクライニングシートが健在。但し、固定されてボックスシート扱い。後者は一応“特急”…。確かに黒が決まっていて渋いけど、特急料金とるかぁ?特別快速(別に普通の快速でもいいけど)なら解るけど。『なのはなDX』みたいに。
枕崎駅。駅に佇む汽車と時刻表。せつなさが滲み出て、郷愁を誘う…。
開聞岳から昇る朝日と日本最南端駅の西大山。すがすがしい…。
宮崎空港駅。“超”近郊形電車713系。改造車ゆえ、シートピッチが極めて狭いが、リクライニングシートは狙い目。宮崎でこの色の電車を見つけたら、まずは空港まで行って席確保!
延岡付近まで続く懐かしのリニア実験線。今でも使われていそうな雰囲気。
道後温泉正面の画。浸かるだけなら1階、休憩とお茶受け付きなら2階、それに加えて漱石がくつろいでいた部屋の見学もしたい方は3階へどうぞ。入口横で入場券販売。
電車内から石鎚山を望む。雲がかかっていかにも雪が降ってきそうな感じ。

ぶらり18きっぷの旅・'04冬